2010年05月25日

魚の目の葬式 13

L259  寂しさを覚えたのはいつからだろう?



弱音
posted by にお とよむ at 23:59| 千葉 🌁| Comment(0) | 本編・魚の目の葬式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月24日

猫と住む、私。 4

L76  朝、目覚ましが鳴るより早く起きた。
L77  猫がいない。
L78 「………」
L79  呼ぼうと思って、名前がないことに気がついた。
L80  布団から出てキッチンに行くと、昨日牛乳を入れた小
L81 皿の前で座って待っていた。
L82 「そっか、お腹空いたね」
L83  人肌に牛乳を温めて、小皿に入れた。
L84  元気よく音をたてて子猫がミルクを飲んでいる間に自
L85 分もパンを焼いて朝食を取る。
L86  いつものように準備をして、スーツを着込んだあとに、
L87 はたと気がついた。
L88  私が会社に行っているあいだ、この猫はどうしよう?
L89  一匹で置いて出てもいいものか?
L90  まさか会社に連れても行けない。
L91  考え込んでキッチンにいる猫を見た。
L92  呼ばれていると思ったのだろうか…んにゃ、と鳴いて、
L93 とことことやってきた。
L94 「いやいや呼んだんじゃなくてね・・・。困ったなぁ」
L95  足下に来た猫を顔の高さまで持ち上げると、
L96 「お姉さんはこれから仕事に行くんだよ。きみは、一人
L97 で留守番できる?」
L98  猫が、にゃーと答える。
L99  というより、猫用トイレも何も準備してない。
L100  あわてて使えそうなものがないか、家の中を探しま
L101 わった。
  
posted by にお とよむ at 23:45| 千葉 ☔| Comment(0) | 本編・猫と住む、わたし。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年05月23日

魚の目の葬式 12

L235
L236 「えなー! ご飯、できたわよー!」
L237  階下から母の呼ぶ声がする。
L238  私は勉強するつもりですっかり寝ていたらしい。まぁ
L239 だいたいいつものことだ。
L240  寝ぼけた頭で、はぁーいと返事する。
L241  微かにカレーの匂いがしてくるようだった。
L242  ふと、小さいころこんなふうに誰かに下から呼んでも
L243 らったことを思い出した。…あれは、従兄弟だったか
L244 な? お互い大きくなってしまったら、それぞれ生活す
L245 る場が遠く離れ、もう何年も会っていない。元気でやっ
L246 ているだろうかとさえ気遣うことの無い存在。
L247  そういえば、久しぶりに思い出した。
L248  歳が十以上違ったが、よく鬼ごっこやかくれんぼをし
L249 て遊んでくれた。その上にいた二人のお従姉妹(ねえ)
L250 さんも。その二人も、どこかに就職したとは聞いたが、
L251 その後も続いているのか、結婚したのか、話しは聞いて
L252 いない。
L253  よく考えたら、随分可愛がってもらっていた。
L254  夏祭りも一緒に浴衣を着て連れて行ってもらったり。
L255 花火をしたり。キャンプ場に行ったり。
L256  あのころは、何か特別なことがなくてもころころと
L257 笑っていたような気がする。
L258  そう、一人っ子でも全然寂しいと思わなかった。
posted by にお とよむ at 23:59| 千葉 ☔| Comment(0) | 本編・魚の目の葬式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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